戦うの？ ……分からないな、生き物は

いいね。性能を競い合うんだね

熱くなってきたね

さあ、どこを切り落とそうか

そうだね

的確に行こう

わかったよ

それも……いいね

ふっ！

ええい！

どうかな？

いい声を聞かせておくれ

呼び起こすは星の息吹。人と共に歩もう、僕は。故に───『人よ、神を繋ぎとめようエヌマ・エリシュ』！

なんの……まだまだ！

うっ！

ごめん……ちょっと停止するよ

あれ……魔力が切れちゃったか……

うーん……やっぱりこんなものか

お疲れ様。いい切れ味だったよ、君達

サーヴァント、ランサー。エルキドゥ。君の呼び声で起動した。どうか自在に、無慈悲に使ってほしいな、マスター

基本出力が向上したよ。この調子でいこう

レベルアップとは違うんだね。バージョンアップ、というやつかな？

もぐもぐもぐ……

兵器として強力になるのは嬉しいんだけど、……粘土の質は上がっても、精神面での成長がないのは、ちょっと寂しいな

これが僕の、最後の姿なんだ。神々がしてくれなかった事を君はしてくれた。この感謝は戦いで示してみせるよ

僕は、人と共に歩むと決めたんだ。君は人だね？ なら遠慮する必要はない。存分に僕を使うといいよ

僕はそうそう使い減りしないから、気にせず使ってくれて構わないからね

壊れかけた神の武器、かつて僕はそう呼ばれた事がある。間違っているとは思わない。確かに僕は壊れかけているんだろうし

壊れかけているからこそ、僕は僕自身の在り方を再定義した。人と共に歩み、人に使われるものになろうとね

僕は相変わらず兵器だし、精神は一向に成長しない。それでも君がこうして僕を使ってくれるのは、どう言うのだろう……どう、言うのだろうね

ちょっと退屈……そろそろ出かけようよ、マスター

僕は君が使う兵器に過ぎない。兵器をどう扱い、どう思うかは君の自由なんじゃないかな

命令系統の話？ それなら分かるよ。脳の役割は肉体を守ること、肉体の役割は脳の命令に従うこと。ほら、だから上が無能なのはちょっと困るよね

ああ……懐かしい気配があるね、これは

ああ……ここにも来たんだね、彼女。さて……投げつけるもの、この辺に落ちてないかな……？

ごめん……特別に好きという個体はないんだ。そういうのはもう考えないようにしているというか……予備がないというか……とにかく、ごめんね

嫌いなものは……そうだな、錆とかカビとか、徹底的に駆除したくなるかな

……欲しいの？ 聖杯。僕に魔力を注いでくれれば、願望機の真似事くらいはできるけど？

何か変化が起きたみたいだ。楽しい事だといいね、マスター

今日は君の誕生日だね。いいことがあるよう僕も祈っているよ

必死にならないで。みっともないよ

手間を取らせないでくださいね？

ふっはははははっ！

串刺しだねぇ？ 分かるとも！

よそ見は良くないなぁ

廃棄の時間だよ！

母さんはお怒りだ。滅びの潮騒（しおさい）を聞け。『母よ、始まりの叫をあげよ（ナンム・ドゥルアンキ）』！

旧型の分際で！

ぐっ

ギルガ…メッシュ…

母さん…