よっしゃぁ！じゃあアレは十点、弱そうなのは三点、サーヴァントは百点でどうよ？マスター！

ひゃーっははははは！根切り撫で斬り皆殺しだぁ！

オレ様が天下御免の鬼武蔵、森長可よ！一番手柄は戴きだぜ！

うぉし！とりあえず手近な奴からぶっ殺して行くとするか。

やれやれ。

おう！任しときな、マスター。

お前ら……皆殺しだ！

ひゃーはははははは！

オレに命令すんじゃねぇ！

よっしゃあ！

行くぞオラァ！

あれが大将首か。よっし、ちょっくら刎ねてくるわ。

一人ずつキッチリ息の根止めとかねぇとなぁ。

はーははははっ！面白くなってきやがったぜ！

さすがオレのマスター、やり時分かってんじゃねーか。

おらおらぁ！

どうしたどうした！

死ねやぁ！

うぜぇんだよ！

ひゃーーはーーー！

いよっとっ！

こいつの前ではどんな鎧も紙屑同然よぉ！

ひゃーははははははははは！

一切合切ぶち撒けろ！

ウロチョロするんじゃーあねぇっ！

うあぁあああひーはー！うぉら！うぉら！笑え！『人間無骨（にんげんぶこつ）』！

テメェ、オレのマスターにチョッカイ出すんじゃねぇよ、くたばれ！『人間無骨（にんげんぶこつ）』！

ウゥゥゥゥ……笑え！『人間無骨（にんげんぶこつ）』！

なます切りにしてやるぜ……うおおおおお笑え！『人間無骨（にんげんぶこつ）』！

ぶち殺すぞテメェ！

テメェ！

クソがぁ！

チッ！

おうお前、オレのマスターをよろしく頼むぜ……

なんだぁ、こりゃぁ……？ あぁ、オレの血か……

オレが死ぬのはどうでもいいが……マスターは死ぬんじゃねぇぞ……！

チッ……体が動かねぇ……。オレもヤキが回ったな……

チッ、くだらねぇ、戦場じゃ強い奴が勝つだけなんだよ！

よっしゃあ！みんなキッチリ死んだなあ！マスター、茶にでもしようや。

おいおいおいおいおい！この程度で死んだらつまんねぇだろが！

オレのマスターにちょっかい出そうとはふてぇ野郎だ。腹立つからもう少し切っとくか。

オレが鬼武蔵こと森長可だ！クラスはバーサーカーだったか、確か。つまんねぇ事言ったら即ぶった切るからそのつもりでな！……おいおい、安心しろよ。オレはマスター殺しなんてひでぇことはしねぇからよ。ま、よろしく頼むぜ、マスター！

ひゃーはっはっはっは！いい気分だぜ。

返り血浴びると生きてるって気がするよなぁ！

ふぅー、一服すっか。

よしっと。ふぅー、この鎧動きにくくてだるかったからなぁ、これで身軽になったぜ、ありがとよ、マスター。なんならこの鎧要るか？

ん？あんま変わんねぇな。ま、そういう事もあるわな、地道に行こうぜマスター。国を治めるのも同じことだからよ。

どうよマスターこの具足！こいつはガチの戦のときしか着ないんだぜ。あ？袴の模様？ああ、これ返り血な返り血。拭いても拭いても、戦の度に付くから面倒臭くてそのまんまなのよ。ひひーははははは！

ひゃーはははははおもしれぇ、マスターと居ると本当おもしれぇな、おい。やっぱ戦はこうじゃねぇとな。行くぜマスター、オレに斬られねぇように、気ぃ入れて付いて来いやぁ！

あぁん？オレに指図するんじゃねぇよ。ぶち殺すぞ。……おおっと、マスターか！じゃあ腕一本くらいで勘弁してやらぁ！

サーヴァントってのもまあまあ悪くねぇな。カルデア、だったか？ここ。面白ぇ奴に殺してぇ奴がわんさかいるしよぉ。

おおマスター、なんか用か？それより食堂の並びが長げぇからぶち殺して前開けようかと思ってるんだが……あ？やめろって？はぁーマスターが言うならそうすっか。

お！いたいた！マスター、ちょっくら茶の支度したからよ、これから一服どうだ？オレの秘蔵の茶碗見せてやるからよ、行こうぜ行こうぜ。

マスターとも長い付き合いだよな、大殿に殿下と仕えてきたが、殿様と居るのも悪くねぇぜ。いや、むしろ今までで一番おもしれぇかもしれねぇな！あっはははは。気に入らねぇ奴らはいつでもオレが皆殺しにしてやっからよ。今後とも面白おかしく行こうぜ、マスター！

血の匂いがするなぁ、こいつは高得点の予感がするぜ、いくぞマスター！片っ端からぶち殺してハイスコアゲットだぜ！

マスターはオレの殿様。全身全霊を掛けて仕えるのが武士ってもんだろ。大丈夫大丈夫、俺は返り忠とか大っ嫌いだからよ。主君殺しとかホント、サーヴァントの風上にも置けねぇよな！

マスターは大事だぜ！殿様やられたらおしまいだからな。あ？自分で殿様にはならないのかだと？ああ、オレって、そういうのどうも苦手なんだよなぁ。大殿や殿下みたいには行かねぇわ。ま、難しい事はマスターに任せるからよ！オレは、好きにやらせてもらうわ。

おお、大殿じゃねぇか。また大殿の下で戦えるとかおもしれぇ事になったな、は！おっと、今は大殿じゃなくてマスターがオレの殿様だから。ん？じゃあ大殿オレの敵じゃん。ふっははははははは！おもしれぇ。

茶々様じゃねぇの！ご無沙汰！殿下はどうした殿下は？ああ、いねぇのな。なんだ大殿がいて殿下がいたらもっとおもしれぇのにな！オレ、大殿と殿下が喧嘩したらどっちが勝つのか気になってたんだよな。

ははっは、なんだよ大殿その格好、水着？それで泳ぐの？……え？歌う？舞台で！？ひゃーはははなんだぁそりゃあっははは！侘びてんじゃねぇか。

おい！そこのジジイ！テメェどっかで──あいや気のせいか。槍持ってねぇもんな……。なんか昔オメェに頭ぶっ刺されたような気がしてよ。いやぁわりいわりい。詫び代わりに茶でも点てるからよ。

アンタ武蔵っての？へえ奇遇だな。オレも武蔵ってんだ、武蔵は武蔵でも『鬼』武蔵だがよ。自分で言うのもなんだけど、武蔵っていうやつ結構多いからこんがらがるよなぁ。

弟の蘭丸か？おう、成利は大殿のお気に入りだったからな。細かい事にも気がつきすぎるぐらい気がつくし、可愛い弟だったぜ。なんやかんやと大殿の側で死ねたんだから、まあマシな死に方したよな。オレと違ってよ、は！

明智ぃ！？ああ、あの陰険キンカン野郎か。返り忠とかホント、クソだよな！武士の風上にも置けねぇって！──まあ、茶の湯の腕はまあまあだったけどよ。

沖田ぁ？……ああ、あの小娘か。おめぇの剣、なーんか見覚えあるんだよなぁ。いや、この間の戦の話じゃなくってよ……こう、心の臓がぶっ刺された感じっつうかよぉ……

越後の戦バカか……ちっ、あの女、ムカつくけど確かに強ぇーのは強ぇーんだよ、これが。というか、女だったとか俺も知らんかったわ……。あ、そうそう、大殿もそうだけどよ。強ぇ女は撃破ポイント高めにしてんだ、オレ。

好きなものってーとやっぱ茶の湯だろ茶の湯！やっぱ侘び寂びがわからねぇ武士は無粋だよなぁ！そうそう、筆を取るのも好きだぜ、割とうめぇんだよオレ。戦場とかでもよく書いてたしよ。なんなら、一筆したためてやろうか？

嫌いなこと？そうな……返り忠だけは許せねぇな。主君を裏切るなんてのは、武士としちゃ気合が入ってねぇ証拠だ。そういうやつが居たらオレがぶち殺してやるから、すぐ言うんだぜ？マスター。

何でも願いが叶う聖杯？ほーん。で、どんな感じなんだ、その茶碗。ほお、金ピカなのな？んー、殿下は好きそうだけどオレはパスだわ。これよ、侘び寂びが足りてねぇんじゃねぇの侘び寂びがよ。やっぱ茶の湯って言ったら利休居士だよな！

なんかおもしれぇ事やってるみたいじゃねぇか、茶会か？それとも根切りか？まあ、どっちでも面白いことには変わりはねぇよな。行こうぜ、マスター！はははははははは！

おう、今日はマスター、つまり殿様の誕生日らしいじゃねぇか。せっかくだしよ、茶会でも開いたらどうだ？俺の名物もしこたま持ってくるからよ、そうだ、大殿の珠光小茄子も使おうぜ。は？怒られる？大丈夫だって、大殿はそんなにみみっちくねぇから、はははははは！こいつは面白くなりそうだ！